2025年5月28日、ワンチャーウォッチのチームは、マリオ・レンケ氏とフランク氏とともに、大分の漆芸家・廣田陽子氏のご自宅兼工房を訪ねました。私たちにとって、忘れられない一日になりました。

廣田氏は、ワンチャーのドリームウォッチ・廣田漆・金虎、ブラックムーン、ひび塗の漆文字盤を手がけている職人です。どの文字盤にも、日本で長く受け継がれてきた漆の技が込められています。
漆文字盤ができるまで
工房に入ると、廣田氏は温かく迎えてくださり、普段はなかなか見ることのできない制作の様子を見せてくださいました。特に、ドリームウォッチ・金虎とブラックムーンの文字盤に使われている技法について、詳しく教えていただきました。

(彫りを入れた檜の刷毛で黒漆を厚く塗り、独特の凹凸模様をつくる廣田陽子氏)
漆文字盤は、天然の漆を何層も塗り重ね、湿度と温度を細かく管理しながら乾かして仕上げていきます。必要なのは、根気と正確さ。日本の伝統的な手仕事そのものです。

その仕事ぶりは、まるで儀式を見ているようでした。ひと筆ひと筆がゆっくりと、迷いなく、意味を持って置かれていきます。

ドイツと日本をつなぐ人、マリオ・レンケ氏
今回の訪問をさらに特別なものにしてくれたのが、マリオ・レンケ氏の存在です。マリオ氏は時計コレクターであり、コンテンツクリエイターであり、ドイツのオンラインストア「Japanese-Microbrands.com」の創業者です。

マリオ氏のストアは、日本国外ではあまり知られていない日本の小さな時計ブランドや職人の時計を専門に扱っています。その目標は明快です。
日本に隠れた時計の名品を見つけ、世界に届けること。
デザインや手仕事、そして時計の背景にある物語を大切にするマリオ氏。ワンチャーとの協力も、日本の独立系時計ブランドや、廣田氏のような伝統工芸の職人を世界に紹介したいという思いから生まれたものです。

マリオ氏は今回の工房訪問、廣田氏の漆の技法、そしてワンチャーのドリームウォッチ コレクションの印象をまとめた動画を公開する予定です。漆文字盤の美しさと、その文化的な背景を伝える内容になっています。
ドリームウォッチ コレクション:漆の美しさを手首に
廣田氏の仕事を間近で見て、ドリームウォッチ コレクションを通じてこうした伝統を残していきたいという思いを、私たちもあらためて強くしました。ワンチャーの漆時計の文字盤は、すべて手作業で漆を塗り重ね、仕上げています。同じものはひとつとしてありません。

個性のある1本を探している方にも、日本の手仕事が好きな方にも、ドリームウォッチ コレクションをぜひ手に取っていただきたいと思います。

訪問を終えて
今回の訪問は、時計のためだけのものではありませんでした。伝統に敬意を払い、文化を分かち合い、デザインを通じてドイツと日本のつながりを深める時間でした。工房をあとにした私たちの胸にあったのは、感動と、これからも時計を通して日本の手仕事の魅力を伝えていきたいという思いです。
ほかにはない、作り手の思いと歴史が感じられる時計を探している方は、ぜひ漆文字盤の世界と、それを生み出す職人たちに触れてみてください。