世界初の漆塗ケース:室町から続く会津の匠の技が、あなたの手首に宿る

世界初の漆塗ケース:室町から続く会津の匠の技が、あなたの手首に宿る

投稿者 Taizo Okagaki 日時

何世紀にもわたり、日本の漆は器や刀の鞘、茶道具など、暮らしと文化を彩る工芸品に用いられてきました。

近年では腕時計の文字盤にも漆芸が取り入れられ、その美しさは多くの人々を魅了しています。

しかし、その漆はガラス越しに眺めるものであり、直接手に触れることはできませんでした。

Wancher Watch Urushi: A Beginner’s Guide To Japanese LacquerwareA Natural Treasure That Lasts

その常識を覆したのが、「ドリームウォッチ・漆」コレクションです。

本作は、文字盤だけでなくケースそのものに会津漆を手作業で塗り重ねた、世界初の腕時計です。

深みのある艶が美しい「赤溜塗」仕上げは、福島・会津の熟練した漆職人によって一点一点丁寧に制作されています。

すべてが一点もののため、同じ時計が再び製作されることはありません。

世界にただ一つだけの漆芸作品として、唯一無二の価値を備えています。

本記事では、この特別な腕時計に込められた伝統や製作工程、そして日本の時計文化やマイクロブランド、ヴィンテージウォッチを愛する方々にとって、本作が特別な存在である理由をご紹介します。


漆の伝統:日本の漆の起源

Aizu lacquerware Wancher
漆の木と漆の樹液

漆の木

漆(うるし)は、漆の木から採取される樹液です。

その主成分であるウルシオールは、暖かく湿度の高い環境にさらされると酵素反応によって硬化し、水や熱、化学的劣化に耐える強靭な被膜を形成します。

これは単なる塗料ではなく、空気そのものによって硬化する「生きている素材」であり、極めて長い歴史にわたり日本の工芸の一部として親しまれてきました。

日本で発見された漆の木の化石は、およそ12,600年前のものと推定されており、漆器の使用は紀元前7000年の縄文時代までさかのぼることが確認されています。

Urushi Japanese lacquer Wancher

仏教が日本へ伝来した頃には、漆はすでに日本の文化や暮らしに欠かせない素材として広く用いられていました。

寺院を彩る荘厳な仏具や装飾品、茶道具、さらには武士の鎧に至るまで、漆はさまざまな工芸品に用いられ、その美しさと耐久性によって高く評価されてきました。8世紀には、漆塗りの椀や皿は高級な食卓に欠かせない器として広く親しまれるようになります。

16世紀にポルトガルの宣教師が、続いてオランダの商人が日本の漆器に出会うと、その精巧な美しさはヨーロッパの人々を魅了しました。やがて日本の漆器は欧州で「Japan(ジャパン)」と呼ばれるようになり、その名称は漆器そのものを指す言葉として広く定着しました。これは、中国の磁器が「China(チャイナ)」と呼ばれるようになったことにも通じる、当時の人々が日本の漆工芸に寄せた深い敬意を物語っています。

会津漆:日本有数の歴史を誇る漆芸

ワンチャーの「ドリームウォッチ 漆」コレクションは、福島県会津地方で受け継がれてきた、日本を代表する漆芸の一つ 「会津漆」 の伝統を受け継いでいます。

Aizu lacquerware is made by applying multiple layers of lacquer. Wancher Watch Dream Watch urushi collection

会津漆器は、漆を幾重にも塗り重ねることで生まれる、美しい艶と優れた耐久性を特徴としています。

その歴史は15世紀にまで遡ります。会津で漆の木の栽培を奨励した芦名盛信、そして1590年には藩主・蒲生氏郷が、近江国(現在の滋賀県)日野から優れた木工職人や漆職人を招き、高度な技術を会津にもたらしました。これを機に、会津は漆の木の栽培から塗り、加飾に至るまで、一貫したものづくりを行う日本有数の漆産地へと発展していきます。

江戸時代には、歴代藩主の保護のもとで技術革新が重ねられ、その品質は国内のみならず、中国やヨーロッパにも広く知られるようになりました。

1975年には、会津漆器は国の伝統的工芸品に指定され、その卓越した技術と地域独自の意匠、装飾技法は、現在も高く評価され続けています。

会津漆の魅力は、輪島塗や金沢漆器とは異なる、独自の美意識にあります。

古くから会津の漆器には、黒と朱を基調とした落ち着きのある色彩が受け継がれてきました。

近年では、その伝統を大切にしながらも、深みのある赤褐色や温かみのある黄みがかった朱色など、限られた色彩だからこそ際立つ繊細な表現が追求されています。

また、会津漆器は、他産地の漆器と比べて繊細で浅めの彫りを特徴としており、装飾は華美になりすぎることなく、やわらかな印象と洗練された佇まいを生み出しています。

その控えめで上品な美しさは、会津漆ならではの大きな魅力です。

Aizu Lacquered Dream Watch Urushi-Armour Case : Wancher Watch

会津漆塗「ドリームウォッチ」:漆ケース

この時計は、ワンチャーウォッチが漆の表現を文字盤からケース全体へと昇華させるため、会津漆の伝統を受け継ぐ名匠とともに生み出した特別なプロジェクトです。

受け継がれてきた伝統と職人技が融合し、唯一無二の漆塗りケースが完成しました。


色: 赤溜塗

Akatamenuri Dream Watch Urushi Case Made by Aizu Urushi Lacquer Ware Urushi Lacquered Case

「ドリームウォッチ」の漆ケースには、会津漆の伝統技法「赤溜塗り(あかためぬり)」が施されています。
赤溜塗りは、漆芸の中でも高度な技術を要する塗り技法の一つです。
見る角度や光の当たり方によって表情が変化し、漆ならではの奥深い美しさを楽しむことができます。

溜塗りとは、一色で仕上げる塗りではありません。
まず下地となる色漆を施し、その上から半透明の透漆(すきうるし)を塗り重ねて仕上げます。

「溜(ため)」とは、水をたたえた池や湖を意味する言葉です。
湖の浅瀬では水底まで見渡せる一方、水深が増すにつれて色は深まり、やがて底は見えなくなります。
溜塗りは、まさにその情景を思わせる技法です。

透漆を重ねることで色彩に奥行きが生まれ、光を受けた部分は琥珀のように温かく輝き、陰影の中では漆黒にも見える深い色合いへと変化します。
一つのケースの中に、光と影が織りなす豊かな表情が宿る──それこそが、赤溜塗りならではの魅力です。

Dream Watch Aka Tamenuri Urushi Lacquered Automatic Watch from Japan, Japanese Urushi watch Wancher Watch

ドリームウォッチ(赤溜塗) - 現在在庫切れ - 2026年7月現在

赤溜塗りでは、下地に深みのある赤漆を施します。この赤色は、古くから漆芸で用いられてきた辰砂(しんしゃ)の顔料を漆に加えて生み出される、鮮やかで格調高い色合いです。
その上から、琥珀色に透き通る透漆(すきうるし)を塗り重ね、一層ごとに丁寧に研ぎ上げながら仕上げていきます。

こうして完成したケースは、単なる赤ではなく、まるで琥珀色のガラス越しに炎の光が揺らめくような、内側から輝きを放つ深みのある表情を見せます。
また、漆は塗り重ねるたびに表情が微妙に変化する天然素材です。色の濃淡や艶、光の映り込みに至るまで、一つとして同じものはありません。それぞれが唯一無二の個性を宿した、世界に一つだけの作品となります。

また、本物の漆は、その質感においても他の素材とは一線を画します。

天然漆ならではの手触りは、漆風の樹脂塗装では再現することが難しく、ひんやりとした感触と、絹のようになめらかな質感を備えています。さらに、その艶は表面だけが光るのではなく、漆の層の奥から静かに輝きを放つような、奥行きのある美しさを感じさせます。

「ドリームウォッチ・漆」を実際に手に取れば、視覚だけでは伝わらない、本物の漆だけが持つ豊かな質感と存在感をきっと実感していただけるでしょう。


製作工程 : 一本を完成させるまでに約3〜4か月

これは量産品ではありません。

一点一点、職人の手によって丁寧に仕上げられる、ほぼ受注生産に近い特別な腕時計です。

曲面を持つ腕時計のケースに漆を施すことは、平らな文字盤や漆器に塗る場合とは比べものにならないほど高度な技術を要します。

文字盤は平面ですが、ケースにはラグやベゼル、側面など、複雑な曲面や立体的な形状が存在します。そのため、漆を一層ずつ丁寧に塗り重ねながらも、ムーブメントや風防、裏蓋が寸分の狂いなく組み上がるよう、極めて高い精度で厚みを管理しなければなりません。

わずかな塗膜の違いも時計の組み立て精度に影響を及ぼすため、すべての工程において熟練した職人の経験と繊細な技術が求められます。

「ドリームウォッチ・漆」のケース1つを完成させるには、製作開始から完成まで3~4ヶ月かかります。その工程は、おおむね以下の通りです

1. 下地処理
ケース表面を研磨し、表面に付着したコーティングを取り除きます。油分などが残った未処理の表面には漆がうまく密着しないため、この工程は漆を均一に定着させるために欠かせません。この下地作りの丁寧さが、その後のすべての層の密着性と硬化の仕上がりを左右します。

2. 下塗り
漆の土台となる下塗りを数回に分けて施し、湿度と温度を厳密に管理した環境でゆっくりと硬化させます。漆は一般的な塗料のように乾燥するのではなく、湿度と温度による化学反応で硬化するため、この工程を急ぐことはできません。

3. 赤漆下地
続いて、赤溜塗りの基礎となる赤漆を手作業で塗布します。十分に硬化した後、表面を滑らかに研ぎ上げ、次の工程へ進みます。この赤漆には、古くから用いられてきた辰砂のほか、現在では酸化鉄やキナクリドンなど、安全性に配慮した顔料を漆に調合して使用しています。

4. 溜塗りの重ね塗り
赤漆の下地の上に、透明感のある琥珀色の「透漆」を重ねて塗布します。一層ごとに乾燥と研磨を丁寧に繰り返すことで、溜塗り特有の奥行きが徐々に生まれていきます。

5. 仕上げ研磨
ケースを丁寧に手作業で研ぎ上げます。幾重にも重ねられた漆の層に透明感と艶が生まれ、赤溜塗り特有の深みと、ガラスのように澄んだ美しい光沢が現れます。

この仕上がりは決して決められた工程だけで生まれるものではありません。職人は漆の状態はもちろん、その日の気温や湿度、天候までも見極めながら、一つひとつの工程を進めていきます。

だからこそ、この製作工程を短縮したり、自動化したり、大量生産したりすることはできません。

長年培われた経験と感覚、そして卓越した技術によってのみ、一つのケースが完成します。それこそが、「ドリームウォッチ・漆」が世界にただ一つだけの存在である理由なのです。



なぜケースに漆を纏わせるのか
文字盤から、手元へ広がる漆の美

腕時計に漆が用いられるようになって以来、その表現の舞台は一貫して文字盤に限られてきました。
私たちはガラス越しにその美しさを眺め、写真に収めることはできても、漆そのものに触れることはできませんでした。

Dream Watch Kawari Nuri - Red Spirals - Urushi Watch Dial Made in Wajima, JAPAN. Wancher Watch

ドリームウォッチ 変わり塗り 赤渦巻 — 石川県輪島塗製

漆ならではの筆跡や幾重にも重なる塗りの奥行き、そして職人の手仕事が生み出す豊かな質感を、実際に手で触れて感じることはできませんでした。

私たちは、その常識を変えたいと考えました。

ワンチャーの「ドリームウォッチ」漆ケースは、本物の会津漆を、ただ眺めるだけでなく、実際に手に取り、その魅力を五感で味わっていただくために生まれました。
ガラス越しに鑑賞するのではなく、肌に触れ、指先で溜塗りが幾重にも重なる繊細な質感を感じる。そして、一日の光の移ろいとともに、赤溜塗りが見せる豊かな表情の変化を楽しむ――。

人々が古くから漆器に魅了されてきた理由も、まさにそこにあります。天然漆には、写真や映像だけでは伝えきれない温もりと奥深い存在感があります。その魅力は、実際に触れてこそ初めて実感できるものです。
だからこそ私たちは、漆の芸術性を文字盤だけに留めるのではなく、日々手に触れるケースそのものへと広げました。

これは、「ドリームウォッチ・漆」シリーズをはじめ、漆文字盤や螺鈿、蒔絵など、日本の伝統工芸を腕時計に取り入れてきたワンチャーウォッチだからこそ辿り着いた、新たな挑戦です。

漆を「見る」だけではなく、「触れ、感じる」。

それこそが、私たちが目指した、日本の漆工芸を最も身近に楽しむための新しいかたちなのです。


よくあるご質問

ケースの漆塗りは耐久性がありますか?衝撃による凹みを防げますか?

漆は、美しさだけでなく、優れた耐久性を兼ね備えた天然素材です。

完全に硬化した漆は、水や熱、そして経年による劣化にも強く、堅牢な保護膜を形成します。そのため古くから、日常的に使われる器や家具を守る塗料として重宝されてきました。

また、木材や竹細工に防水性と耐久性を与え、湿気や腐朽から守る役割も果たしてきました。

その優れた保護性能は、日本の武士たちにも高く評価され、鎧や兜、さらには刀の鞘などにも用いられてきたほどです。

何世紀にもわたって受け継がれてきた漆は、芸術性と実用性を兼ね備えた、日本が誇る天然素材なのです。

漆の優美さ:侍の甲冑に見る漆芸

漆は、優雅な美しさと優れた耐久性を兼ね備えた天然素材です。しかし、その特性を正しく理解しておくことも大切です。
硬化した漆は、水や湿気、汚れ、そして日常的な摩耗に対して高い耐久性を発揮します。そのため古くから、器や箱、家具、さらには武士の鎧や兜など、人々の暮らしを支えるさまざまな品々に用いられてきました。
一方で、漆は衝撃を吸収する素材ではありません。堅牢な保護膜を形成する一方、鋭利なものや強い衝撃を受けると、高級漆器と同様に塗膜が欠ける場合があります。

日常生活においてどの程度の環境に耐えられますか?

この時計は、時を刻む道具であると同時に、日本の伝統工芸を宿した芸術作品でもあります。
手塗りの漆器や溜塗りの万年筆と同じように、日々身に着けながら、その質感や経年変化を楽しんでいただきたい一本です。

もちろん毎日の装いにお使いいただけますが、登山や本格的なアウトドアなど、激しい衝撃を伴う環境での使用には適していません。
ディナーやビジネスシーン、特別なひととき、そして何気ない日常の装いの中で――。
手元で静かに輝き、その美しさを眺め、触れ、味わう。そのような時間こそ、「ドリームウォッチ・漆」が最も美しく映える瞬間です。

Dream Watch Kawari Nuri Urushi Watch Case Urushi Watch Dial made from Wajima Urushi by Wancher Watch

漆は肌に触れても安全ですか?

はい。完全に硬化した天然漆は、日常的に肌へ触れても安全です。
漆は十分に硬化すると化学的に安定した状態となり、人の肌に直接触れても問題ありません。そのため古くから、お椀や湯呑み、箸、食器など、口元や手に触れる日用品にも広く用いられてきました。
漆器が長く愛され続けている理由の一つは、その心地よい使い心地にあります。手に取るとしっとりとなじみ、なめらかで温かみのある独特の質感は、天然漆ならではの魅力です。
「ドリームウォッチ・漆」もまた、その本物の漆ならではの質感を、毎日身に着けながら楽しんでいただくために生まれました。

ただし、ここで重要なのは、完全に硬化した漆と硬化前の生漆(きうるし)は全く性質が異なるという点です。

生漆(きうるし) 🌳 硬化した漆 ✨
ウルシオールを含有 💉  ウルシオールが完全にポリマー化 ✔️
肌にイリテーション(かぶれ)を起こす可能性 ⚠️ 肌への刺激性なし ✔️
ウェット 💧 ハード & ドライ🛡️

 

「ドリームウォッチ・漆」のケースは、約3〜4か月にわたる製作期間の中で、漆を一層塗るごとに十分な硬化期間を設けながら、丁寧に仕上げられています。その過程で、漆の主成分であるウルシオールは化学的に安定した状態へと変化し、塗布直後のような反応性は失われます。

そのため、完成した漆は日常的に肌へ触れても問題なく、古くからお椀や湯呑み、重箱など、人の手や口に触れる漆器にも安心して用いられてきました。
何百年も前に作られた漆器が、今なお実用品として受け継がれていることこそが、天然漆の優れた耐久性と安全性を物語っています。

Urushi bowl Wancher Watch

食器として使われる漆椀:miwa漆椀

自分が漆にアレルギーがあるかどうか、どうすれば分かりますか?

もし、ツタウルシ(ポイズンアイビー)やオークウルシ(ポイズンオーク)、マンゴーの樹液、カシューナッツの殻、あるいはウルシ科(アナカルディア科)の植物にアレルギー反応を起こしたことがある場合は、漆に対しても反応する可能性があります。

そのような方は、念のため十分にご注意ください。

なお、「ドリームウォッチ・漆」のケースに使用されている漆は、長期間かけて完全に硬化させた天然漆です。通常のご使用で肌に触れることによってアレルギー反応が生じる可能性は極めて低いとされていますが、ご不安な場合や過去に重度のアレルギー症状を経験された方は、ご使用前に医師へご相談いただくことをおすすめします。

ご自身の肌との相性をご確認いただくには、簡単なパッチテストをおすすめします。

ケースを前腕の内側など皮膚の一部に短時間触れさせ、その後24〜48時間ほど様子を見て、赤みやかゆみ、刺激などの異常が現れないことをご確認ください。その後、通常どおりご着用いただけます。

「ドリームウォッチ・ウルシ」のケースに施された天然漆は、お客様のお手元へ届くまでに十分な期間をかけて完全に硬化しています。そのため、通常のご使用でアレルギー反応が生じることは極めてまれです。

ただし、肌質や体質には個人差があります。過去に漆やウルシ科植物でアレルギー反応を起こしたことがある方や、肌が特に敏感な方は、ご使用前にパッチテストを行っていただくことをおすすめします。

Wancher Watch urushi lacquered steel case alergies testing

ケースバックには漆を施していません。

これは、装着時の快適性と安心感に配慮した設計です。

漆塗りウォッチケースのお手入れ方法を教えてください

ご使用後は、柔らかく乾いた布で軽く拭き、香水やアルコール系クリーナー、溶剤などが漆面に直接付着しないようご注意ください。また、長時間の直射日光は避け、風通しの良い場所で保管することをおすすめします。強い紫外線を長期間浴びると、漆の色合いがゆっくりと変化する場合があります。

さらに、金属や岩肌など硬く粗いものとの接触は避けてください。

適切なお手入れを続けることで、漆は時とともに艶を深め、より味わいのある表情へと育っていきます。それは、美術館や個人コレクションで大切に受け継がれてきた数百年前の漆器にも共通する、天然漆ならではの魅力です。

世界初、漆塗りウォッチケース——存在するのはただ一つ

会津で受け継がれる漆の技を用い、熟練の職人が約3〜4か月もの歳月をかけて一本ずつ手作業で仕上げています。深みのある赤溜塗りが生み出す艶と透明感は、文字盤だけではなくケース全体を美しく包み込みます。

これは、会津漆をケース全体に施した世界初の日本製腕時計です。

ヴィンテージウォッチや日本のマイクロブランド、そして漆工芸を愛するコレクターにとって、本作は二度と同じものに出会うことのできない特別な一本となるでしょう。

一つひとつが職人の手によって生み出されるため、同じケースが再び製作されることはありません。まさに、世界に一つだけの漆の腕時計です。

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執筆者 Taizo Okagaki

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特別モデル: KAGUYA -水月-月見

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